私の山スキー道具
2000年春に兼用靴を新調した以外はすべて1990年頃に買った山スキー用具ばかりです。そろそろカービングの山スキー板にディアミールなんて付けたカッチョイイ板が欲しいのはヤマヤマだけど、取り敢えず滑るのに不自由はないので古い板で頑張ってます。

板とビンディングポール各種シールブーツアイゼンスノーショベル・ワカンその他のアイテム(グローブ・スパッツ・尻皮・ワックス等)
バックカントリースキーと山スキーの板とビンディング
A山スキーとゲレンデスキーのビンディング
@バックカントリースキーと山スキーの板 Bバックカントリースキーのビンディングと滑走面

・ROSSIGNOL NEPAL 180cm + silvretta404(写真@の左から2番目の板と、写真Aの一番上の金具)
前年の春に燧ヶ岳に登った際に山スキーヤーを見てスキーをやってみたくなり、1991年1月にスキー未経験なのに買ってしまった初めての板。しかし未経験者にいきなり滑れる程スキーは甘くなく、初めて行った山スキーでは下りもほとんどスキーを担いで降りた。その後、ゲレンデ通いでスキー道に精進し、どうにか人並みにウェーデルンらしきモノが滑れるようになるまでには足かけ4シーズン費やした。最近ではよく「おめえ今時その板はねえだろ」とか言われるけど、強がりでも意固地な訳でもなんでもなく、私には非常に滑り易い板なんだよね。

・ROSSIGNOL NEPAL 170cm + silvretta300(写真@の左から3番目の板と、写真Aの真中の金具)
数年前、歩行距離が長いコース用に短めの板に軽いビンディングが欲しいと思っていたところ、ちょうどネットオークションに安く出品されていて、板の素性は良く知っているのでちょっと競って2万円で落札した。軽くて歩行も滑りも期待通り軽快なのだが、ジルブレッタ300は横開放しないので、骨折が恐くて滑降の際に思い切り攻め切れないのがやや難点。

・K2 EXTREME 190cm + LOOK TT 07(写真@の一番右の板と、写真Aの一番下の金具)
スキー入門者の時いきなり山スキー板を買ってしまったものの、最初のシーズンは斜滑降とキックターンと停止がどうにか出来るようになっただけで、ゲレンデでの修行の必要を痛感し、翌1992年にゲレンデ用に購入。現在なんとか人並みに滑れるようになったのは、ひとえにこの板に変な癖がなくてバランスが良かったおかげ。LOOK TTは板のたわみによる誤開放もなく、どんなコケ方をしても全方向に安全に開放するので思い切り斜面に突っ込むことが出来る。富士山など登りは担ぎ一辺倒の山では、山スキー用としても使用している。

・ROSSIGNOL TMS AR 205cm + Rottefella BC(写真@の一番左の板と、写真Bの金具)
1992年に購入。バックカントリー(BC)という当時出来たばかりのカテゴリーの板で、エッジ付きのやや幅広なクロカン(XC)といった感じ。キックゾーンがカットソールになっていて林道くらいの傾斜ならシールなしで登ることができる。ほぼ奥日光専用に使っているが、大清水から三平峠を越えて長蔵小屋に行った際にも使用した。林道滑走などには非常に向いていて和光原から野反湖に行った際や、桧枝岐の七入りから御池に行った際にも非常に軽快で調子が良かった。ただし、かれこれ12年使っているが、この板では未だに踏み変え以外の方法では満足に曲がることも止まることも出来ない。

スキーポール各種
左からXC用(KARHU)・山スキー用(LEKI Makalu)・ゲレンデスキー用(Daiwa CARBOFLEX)

・KARHU(XCスキー用ポール)(写真左)
XCスキー専用のポール。以前はLEKIの3段ポールを長く伸ばして使用していたが、同行者のXCポールをちょっと貸してもらって試したらあまりに軽快だったので、専用ポールの必要性を痛感して購入した。グリップと石突きとバスケット(雪輪)の形状に特徴があり、前方向への推進力が非常に得易い。グラスファイバー製。

・LEKI Makalu(山スキー用ポール)(写真真中)
山スキー用の3段伸縮のポール。3段伸縮は滑っている最中に緩んで縮むことが多く、ひどい場合には滑っていてジョイント部分からスッポリ抜けてしまったことも本当に1回あって、あまり具合が良くない。このポールのメリットはバスケット(雪輪)が大きくて雪に潜りにくいので、しっかりと登高の補助になるということと、石突きの部分が頑丈で岩に挟まっても折れにくいこと。片斜面の登高の際に山側を短く、谷側を長くすると歩き易く、この際だけは3段伸縮も役に立つ。次に買う時はブラックダイアモンドのレバー止め式の2段ポールが欲しい。

・Daiwa CARBOFLEX(ゲレンデ用ポール)(写真右)
ダイワ精工製のカーボン製ポール。釣り竿とゴルフクラブで培ったカーボン技術で作ったスキーポールで、スウィングバランスの良さには定評があった。比較のために並べたが、バスケットの小ささが山にはやや不向き。


立ち木に当てて折れたポール 破断箇所

至仏山で滑降中、親指と人差し指で輪っかを作ったのよりももっと細いくらいの潅木にコツンと「あれれっ?当ててしまったかな?」と思った程度だったのだが、ポッキリ折れていた。当り所が悪かったんだろうか?

スキーシール
@貼り付けシール各種 A縛り付け式?のシール

・POMOCA 貼り付け式 トップフィックス(写真@の左2つ)
ポモカのトップフィックスタイプの貼り付けシール。左の細いのがBC用で隣りの幅広が山スキー用。共に素材はモヘア(ヤギの毛)だが、黄色く着色してある方は防水処理が施されていて春の湿雪にも強い。

・coll-tex 貼り付け式 エンドフィックス(写真@の左から3番目)
コールテックスのエンドフィックスタイプの貼り付けシール。素材はモヘア。ROSSIGNOL NEPAL 170cmをネットオークションで買った際に出品者が後からおまけで付けてくれた。ちょうどグルー(糊)を塗り変えようとしていたとこだったのでエンドフィックスバンドは外してある。

・Colorado 貼り流し式 ショートスキン(写真@一番右)
「山スキーでフルレングスのシールが必要な急斜面やアイスバーンは行程の30%以内で、70%以上の起伏にはショートスキンで充分。スキー滑走面の前後が露出しているので過剰な制動による疲労が軽減される。」というカタログの文句にグッと来て購入。本当に滑り出しが軽くて歩行が楽で、至仏山程度だったら山頂まで問題なく登れてしまう。素材はナイロン製。あまり売れなくて廃番になったのか、現在はカタログに載っていない。

・秀岳荘オリジナル 縛り付け式シール(写真A)
札幌の登山用品店「秀岳荘」のオリジナル・スキーシール。貼り付けシールが出現する以前のトラディショナルな方式の縛り付けタイプのシールで、素材はモヘア。起伏の多いツアーでシールを頻繁に付け外しする際に、貼り付け式よりも楽ということで購入した。今のところ待機中でまだ出番なし。「秀岳荘」のオリジナル製品には他にもゾンメルスキーや犬ぞり用品など北海道ならではのグッズがあって面白い。

スキーブーツ
@LOWA STRUKTURA(山スキー兼用靴) ALOWA SUPER PEAK(山スキー兼用靴)

・LOWA STRUKTURA(山スキー兼用靴)(写真@)
2000年シーズンに9年振りで兼用靴を新調した。スキーブーツ然としたルックスとは裏腹に非常に歩行性の優れた靴で、滑降性も良好。同じローバの兼用靴でも快適さは下記のスーパーピークとは雲泥の差で、間にひとモデル挟んではいるけど、信じられないくらい劇的に進化している。しかし、5万なんぼの大枚はたいて買って早々に、アイゼンのカカトでシェルのつま先を踏み抜いてしまった。穴はスキーの滑走面の補修剤で埋めて直してその後も特に問題ないのだが、ショック巨大で心の傷は4年経っても未だに癒えず。

・LOWA SUPER PEAK(山スキー兼用靴)(写真A)
1991年に初めて買ったスキーブーツ。足入れの悪さは天下一品で、私の場合、インナーを外して履いてからシェルを履かないと足入れ出来なかった。歩行性の悪さも際立っていてインナーのタン(ベロ)の圧迫が強くて脛が痛くてかなわなかった。滑降モードを最も後傾の位置で固定するという変わった靴だが、その割に滑りにくくはなかった。長年使ったので愛着は大きいけど、もうこの靴に戻るのは御免蒙るという感じ。

BNORDICA GP80(ゲレンデ用) CASOLO AWS851(BC用)

・NORDICA GP80(ゲレンデ用)(写真B)
ゲレンデ用のスキーブーツ。山スキー兼用靴は宿命的にシェルの剛性が弱くて滑降性が劣るので、ツボ足での歩行要素が低い山ではこの靴をシール登高で使ったり、K2の板で滑る際にはザックに入れて担いで山頂で履き替えて使用したりしている。歩行性は皆無。

・ASOLO AWS851(BC用)(写真C)
BCシステム用のスキー靴。クロスカントリー(XC)がまさにジョギングシューズそのものという感じなのに対し、バックカントリー(BC)はハイキングシューズといった感じ。靴もくるぶしくらいまで深さがあって、雪山をそこそこ歩ける程度のソールも付いている。

DScarpa BRENTA(4季用登山靴) Eスパイク長靴(アプローチ用)

・Scarpa BRENTA(4季用登山靴)(写真D)
4季用のごつい重登山靴。主に残雪期登山に使用していた山靴だが、最近、ROSSIGNOL NEPAL 170cm + silvretta300の板を履いて峠などを滑る際に出番が回ってきた。昔の上級者は同じような登山靴で急斜面でもバンバン滑っていた(非常に上手い人をひとり知っている)。私にはそういう芸当はとてもできそうもないのだが、BCの板よりもアルペン板の方が技術的に習熟している分、峠道などで軽快に滑ることができ、重宝している。

・スパイク長靴(アプローチ用)(写真E)
雪が硬く締まった春のザラメ雪シーズンにK2の板とノルディカのブーツをザックで担いで登る際に、アプローチ用に使っている。スパイク長靴は雪への食いつきが抜群に良く、登山靴にアイゼンを履くよりも行程の99%ではむしろ快適。保温性はほとんど無いので厚手のソックスを2枚履きして使っている。写真の長靴はホームセンターで2千円くらいで買った安物だが、ブランド志向の人には、林業など山仕事や猟師御用達の逸品で、大同石油というメーカー製のアッパーにケプラー繊維を使った1万円以上するスパイク長靴もある。

アイゼン
@KAJITAX XB12 MN(ワンタッチ式) ACAMP ICE RIDER(バンド固定式)

・KAJITAX XB12 MN(ワンタッチ式)(写真@)
以前は同じカジタのXI M というバンド固定式の12本爪アイゼンを使用していたが、悪天候の時など手がかじかんで顔も痛かったりすると思うようにバンドを結束できず、アイゼンの装着でかなり体力を消耗していたので、装着が容易なワンタッチ式に替えた。でも、こいつのカカトの爪で写真の兼用靴のつま先を踏み抜いちゃったんだよね・・・・・。そういうアクシデントも起こるのでアイゼン歩行には注意が必要。痩せ尾根やアイスバーンの急斜面でスパッツやウェアに爪を引っ掛けて転倒でもしたらそれこそ命に関わります。

・CAMP ICE RIDER(バンド固定式)(写真A)
上記のワンタッチ式のXB12は革製登山靴には相性が悪くて装着できず、しばらくXI M を使っていたのだが、カンプのアイスライダーは前後にプラスチック樹脂製のハーネスが付いていて装着が極めて簡単なので、XI M はもう充分働いたということで引退させてこっちに乗り替えた。この写真を撮った時点ではまだ未使用。

Bsilvretta用・山スキーアイゼン Csilvretta404に取り付けた状態

・silvretta 山スキーアイゼン(写真BC)
ジルブレッタのビンディングに取り付けて使用する山スキー用アイゼン。ヨーロッパアルプスのオートルートなどで氷河の上を登高する際には必要なのかもしれないが、私が行くような残雪期の山スキーではほぼ100%不必要。1回だけ使ってみたが、その後は余計な荷物になるだけなので全く携行していない。

スノーショベル・ワカン
アルミ製のスノーショベルとワカン ストックに取り付けた状態

EX'PERT OF JAPAN スノーショベルとワカンジキ
アルミ製のスノーショベルとワカン。ショベルはテントの風除けに雪のブロックを切り出したり、雪洞を掘ったり、雪崩で埋まった遭難者を掘り出して救出するための緊急用アイテムで、必携品として常に携行しているが幸運にも緊急用としては13年間で1回も使ったことが無い。ワカンは特に厳冬期にスキーで登れない急斜面をラッセルする際に必要で、私がよく行く奥日光の涸沼から山王峠に登る際に必要な箇所があるので割と出番が多い。

その他のアイテム(グローブ・スパッツ・尻皮・ワックス等)
@グローブ各種 Aスパッツ・左が登山用で右が山スキー用

・グローブ各種(写真@)
左からゲレンデスキー用、登山用のウール(中綿にシンサレート)、ゴアテックスのオーバーグローブ、上はフリース製の登山用手袋。季節や目的に合わせて組み合わせて使うが、雨やみぞれでグローブを濡らしてその後気温が下がると凍傷の危険があるので、フリース製だけは荷物にならないので予備として常に携行している。

・スパッツ(写真A)
左は一般登山用で、BCスキーの靴や革製登山靴と組み合わせて使用。右は山スキー用で、プラスチックの兼用靴の際に使用している。山スキー用はジッパーの開閉方向が一般とは逆で、歩行と滑降のモード切り替えの際にジッパーを開け閉めし易いように下向きになっている。

B尻皮のポン太君 Cホイッスル・ワックス・コルク・スクレーパー・グルー

・尻皮(写真B)
アナグマの毛皮の尻皮で、学生の時、山スキーを始める以前に残雪期登山用として、高田馬場のカモシカスポーツ(当時は富士銀行の地下にあった)で買い求めた。もともとちょっとファッション感覚で買ったのだが、これを尻にぶら下げているだけで意外なほど暖かく、雪の上にじかに座っても全く冷たくない。15年も使っているので最近裏のナメシ皮の部分がカサカサになってさすがに少々草臥れてきた。

・ホイッスル・ワックス・コルク・スクレーパー・グルー(写真C)

・ホイッスル
日頃は礼儀正しく控え目に見える人物でも、山スキーや渓流釣りに一緒に行くと本性がむき出しになって、他人のことなど全く構わず一人で自分勝手にどんどん先に行ってしまうということがよくある。山ではお互いに目の届く範囲で行動するのが基本中の基本。山スキーの場合、互いにバラバラになると凄い距離が開いてしまって大声で呼んでも声が届かないので、ホイッスルが役に立つ。笛を吹いても全く人の言うことを聞かないような奴とは山行を共にしても後々ロクな事が起きないのは目に見えているので、付き合い方を考え直した方が身のため。

ワックス・コルク
ワックスは山に行く前にちゃんと塗ってメンテナンスしておくのが当たり前だが、一応車の中にはワックスとコルクくらいは常備しておいた方が良い。

・シール用ワックスとプラスチックスクレーパー
シール用のワックスはシールの滑走性と防水性を高めるための物で、山行前にメンテナンスするのはもちろん、雪が張り付いてダンゴになりやすいような気象の時にはいつでも塗り直せるようにザックに入れて携行する。
シールに雪が付いてダンゴになると実に厄介で、本当に泣きたい気分にさせられる。ポールの石突きで無理にこそいでも硬く凍った雪はなかなか落ちないし、短気をおこして無茶をするとシールを傷めてしまう。この際にプラスチックスクレーパーを携行しているとシールの雪落としに非常に重宝する。金属製はやはりシールを傷めてしまう可能性があるのでプラスチック製の方が良い。隠れた必携品。

・グルー(貼り付けシール用の糊)
貼り付けシールの粘着力が落ちてきたら薄く塗り足して使ったり、古い糊をアイロンで溶かして落としてから厚く塗りなおして使う。塗った後は最低2週間程度は乾かして溶剤を飛ばしてからでないと使用できないので、日常のメンテナンスが重要。よく雑誌などでも勘違いしているが、現地に携行しても役には立たない。

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